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 【ブログ】頚椎症とは

大阪市住吉区の月山クリニックでは、地域の整形外科として皆様の症状・お悩みに誠実に向き合い、本当の意味での“満足していただける医療”のご提供に努めております。 つらい症状でお困りの方の不安解消の一助になればという思いで、こちらのブログを通じてさまざまな病気のことや治療のことを発信して参ります。 今回は“頚椎症”についてお話しいたします。

 

頚椎症とはどんな病気?

頚椎は全部で7つあり、各頚椎間には骨と骨をつなぎクッションのような役割をする椎間板という組織があります。 頚椎症とは、この椎間板が加齢によって変性し、ひびが入ったり少しずつ潰れるなどの変化が生じるに伴い、骨棘(こつきょく)が形成されたり、また、靭帯が石灰化・骨化することで、脊髄や神経が次第に圧迫される病気のことを言います。 圧迫がある部位や状態により、脊髄から分かれ上肢へいく神経が圧迫・刺激され起こるものを「頚椎症性神経根症」、頚椎の脊柱管の中にある脊髄が圧迫され起こるものを「頚椎症性脊髄症」と呼びます。

頚椎症の症状は?

頚椎症の症状は、主に次の3つに分けられます。   ・局所症状 首や肩甲骨あたりが痛んだり肩こりがあるが、手のしびれはない。   ・神経根症 主に片方の首、肩、腕、手が痛んだりしびれが出る。 上肢の筋力が低下したり、感覚に障害が出る場合もある。   ・脊髄症 両方の手足がしびれたり、動きづらくなる。 お箸を使う、ボタンのはめ外し、文字を書くことが困難になったり、歩くときに脚がもつれる、階段で手すりを持つようになる。

治療と対策

神経根症は基本的に自然治癒しますが、治るまでに数ヶ月以上かかることも珍しくありません。 治療としては頚椎牽引や消炎鎮痛薬などを使用し、痛みが強く日常生活に支障がある場合は手術を行うこともあります。 脊髄症は転倒など軽度の外傷によって四肢麻痺(脊髄損傷)になる場合があるので、転倒に注意しなければなりません。 日常生活に支障があるような手指の運動障害があったり、階段の昇り降りで手すりが必要となる場合は手術を行うことがあります。   日常生活においては、頸椎を前後に倒し過ぎたり回したりしない、伸ばし過ぎない、うつぶせで寝ないなど、頚椎に負担がかからないよう姿勢に注意する必要があります。 痛みやしびれなど気になることがあれば、早めに整形外科を受診するようにしましょう。

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