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【ブログ】アキレス腱炎
大阪市住吉区の月山クリニックでは、地域の整形外科として皆様の症状・お悩みに誠実に向き合い、本当の意味での“満足していただける医療”のご提供に努めております。
つらい症状でお困りの方の不安解消の一助になればという思いで、こちらのブログを通じてさまざまな病気のことや治療のことを発信して参ります。
今回は“アキレス腱炎”についてお話しいたします。
アキレス腱炎とは?
アキレス腱は、ふくらはぎの筋肉とかかとの骨とを結んでいる、人体の中で一番大きな腱です。
このアキレス腱に炎症が起こった状態をアキレス腱炎と言い、陸上選手やジャンプを行う運動選手にみられるほか、運動をしていなくとも加齢などによって発症する場合があります。
また、アキレス腱炎と似た病態のもので、腱の近くの組織に炎症が起こる「アキレス腱周囲炎」という病気もあります。
アキレス腱炎の原因は?
走るときなど、地面を蹴りつま先立ちになる動作をくり返していると、使い過ぎ(オーバーユース)により同じ場所に疲労や負荷がかかることになります。
さらに運動後に十分な回復期間を取らないことで、アキレス腱に炎症が起こりやすくなります。
このほか、加齢による腱の変性や、扁平足などから起こる足部変形、靴が足に合っていないことなどから発症する場合があります。
アキレス腱炎の症状は?
運動をしているときや歩き始めるときに、ふくらはぎからかかとのあたりにかけて痛みが出ます。
また、アキレス腱を触ると痛みを感じるほか、腫れがみられる場合があります。
アキレス腱炎の検査と治療について
アキレス腱を診断するには、痛みが出ている場所や腫れ、押すと痛むかなどを確認し、原因となるスポーツを行っているかなどについて問診をします。
また、必要に応じて、レントゲンやMRIによる画像検査を行う場合があります。
アキレス腱炎と診断されると、日常生活では運動を中止して安静にすることが治療の基本となります。
痛みや炎症を抑えるためのアイシング、湿布などの外用剤、消炎鎮痛剤の内服など保存的治療を行って経過をみます。
ふくらはぎやかかとに痛みや腫れがみられるときは、運動を中止して安静にし、早めに整形外科を受診するようにしましょう。