リハビリへの思い
院長に聞くリハビリへの思い
クリニック併設のリハビリスペースで
複数名のセラピストが最適なリハビリを行っています
月山クリニックのリハビリ体制を教えてください
クリニック併設のリハビリスペースで、現在、診療放射線技師兼セラピスト1名、セラピスト6名の体制でリハビリを行っています。柔道整復師などの国家資格を持つ複数名のセラピストが、お一人おひとりの状態に応じて最適と思われるリハビリを行って、日常生活動作(ADL)の改善をはかっています。
どのようなリハビリが受けられますか?
関節の可動域訓練を行うケースが多いです。人工関節の術後にリハビリを受けるために、当クリニックへお越しになる方もおられれば、骨折後の関節のこわばりを改善するためにリハビリを受けられる方もおられます。
骨折の治療として骨折部位と骨折部の近くの関節をギブスなどで固定します。その結果として関節のこわばり(関節拘縮)が生じやすくなります。ですので「骨がくっつけば終わり」ではなく、骨折部はもちろん、周辺の関節の状態をきちんと確認することが重要です。早期に関節が十分に動かせるようになれば問題ないですが、そうでないのであれば可動域訓練などを行って関節機能の改善に努めます。
元通りにならなかったとしても
少しでも楽に日常生活が送れるようになって頂きたい
普段のリハビリの雰囲気はどんな感じですか?
リハビリスタッフが患者さんとしっかりコミュニケーションをとっていることもあって、良好な関係が築けていると思っています。よくリハビリスタッフと患者さんが仲良く話をしている様子を目にします。
リハビリを通じて患者さんにどうなってほしいとお考えですか?
当クリニックのリハビリを通じて機能の改善をはかってほしいと思っています。そして、少しでも楽に日常生活が送れるようになって頂きたいと思っています。正直、状態によっては元通りにはならないこともあります。例えば膝の人工関節の術後のリハビリには、どうしても限界があると言えます。ただ、前と同じというわけにはいかなくても、少しでも日常生活を楽に送って頂くために何をするべきなのか、何ができるのかを考えてリハビリを行っています。
リハビリスタッフには私の目・耳になってもらい
きめ細かく患者さんの情報をキャッチしています
どのようにリハビリスタッフと連携されていますか?
いつもリハビリスタッフに言っているのは、「私の目や耳になってほしい」ということです。大勢の患者さんを診る中で、どうしても見落としてしまうことがあります。それをカバーするために、リハビリの中で「この方は膝のリハビリを受けられているが、最近、肩も痛いとおっしゃっている」というような情報をキャッチした場合、すぐに伝えてもらうようにしています。
また患者さんによっては、「ドクターには相談しにくい」「上手く伝えられない」という方もおられますので、私と患者さんの間にリハビリスタッフに入ってもらって情報をキャッチするように努めています。私には言いにくいことも、リハビリスタッフに対してなら伝えやすい、ということもあります。
あと、患者さん自身が気づいていない症状はないか、常にアンテナを張ってもらうようにもしています。どうしても訴えがある部位、またそれに関連する部位だけに目が行きがちですが、それ以外の部位もきちんとフォローするためにもこうしたリハビリスタッフとの連携は欠かせません。腰痛の改善のために通院されていても、リハビリの中で「首の動きがおかしい」と気づくケースもあるからです。
そうした連携は普段の治療に活かされていますか?
もちろんです。こうしてリハビリスタッフに私の目・耳となってもらい収集した情報は、リハビリ以外の治療にもフィードバックさせています。アンテナは多ければ多いほど見落としは少なくなり、より患者さんのニーズやお困りごとが把握できるようになります。