大阪市住吉区の月山クリニックでは、地域の整形外科として皆様の症状・お悩みに誠実に向き合い、本当の意味での“満足していただける医療”のご提供に努めております。 つらい症状でお困りの方の不安解消の一助になればという思いで、こちらのブログを通じてさまざまな病気のことや治療のことを発信して参ります。 今回は“大腿骨頭すべり症”についてお話しいたします。
大腿骨頭すべり症とは?
大腿骨頭すべり症は、若年層に多く見られる疾患で、成長期の子供の大腿骨頭が、大腿骨の首から滑り落ちるように変位することを特徴とします。多くは思春期に発症し、大腿骨の成長が活発な時期に起こりやすいとされています。正確な病態は、大腿骨頭の骨端線が弱まることで生じると考えられています。
大腿骨頭すべり症の症状は?
大腿骨頭すべり症の主な症状には、股関節、太もも、または膝に痛みを感じることがあります。痛みは通常、活動時に悪化し、休息時に改善する特徴があります。また、患部の動きが制限され、特に内側への回転が難しくなることもあります。症状が進行すると、足を引きずるような歩行や体重をかけることが困難になることもあります。
大腿骨頭すべり症の原因は?
大腿骨頭すべり症の原因は明確には分かっていませんが、成長期におけるホルモンの変動、遺伝的素因、体重の過多などが関連しているとされています。また、急激な身長の伸びが骨端線の弱体化を招き、すべりを引き起こすことが考えられています。
大腿骨頭すべり症の検査・治療は?
大腿骨頭すべり症の診断には、主にX線検査が用いられます。これにより、大腿骨頭の変位の程度を評価することができます。治療については、症状の重さや変位の程度に応じて変わりますが、早期発見された軽度の場合には、大腿骨を固定する手術が行われます。変位が著しい場合には、大腿骨頭を元の正しい位置に戻す再配置手術が必要となることもあります。手術後は、リハビリテーションを通じて徐々に股関節の機能を回復させていきます。 成長期のお子様が膝や股関節に痛みを訴える場合は、大腿骨頭すべり症の可能性があります。痛みや歩行の変化にご不安を感じたら、早めに専門医の診断を受けることが大切です。気になる症状ございましたら、お気軽に大阪市住吉区の月山クリニックへご相談ください。