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【ブログ】発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)

2025.08.07

大阪市住吉区の月山クリニックでは、地域の整形外科として皆様の症状・お悩みに誠実に向き合い、本当の意味での“満足していただける医療”のご提供に努めております。 つらい症状でお困りの方の不安解消の一助になればという思いで、こちらのブログを通じてさまざまな病気のことや治療のことを発信して参ります。 今回は“発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)”についてお話しいたします。

発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)とは?

発育性股関節形成不全は、股関節が正常に発育しない状態で、多くの場合、先天性股関節脱臼として知られています。この状態では、股関節を構成する大腿骨の頭と、それを包む骨盤の一部である寛骨臼との間で、正常に関節が機能していません。出生時に存在する場合が多く、時には発育過程で徐々に現れることもあります。

発育性股関節形成不全の症状は?

股関節形成不全の症状は、場合によっては非常に微小で、乳幼児期には泣くことなく痛みを示さないこともあります。親御様が気づく一般的な徴候には、赤ちゃんの脚の長さに差があることや、おむつを替える際に脚を開く動作が制限されていることが含まれます。歩行が始まると、片足で歩く、またはびっこを引くような歩き方をすることもあります。

発育性股関節形成不全の原因は?

発育性股関節形成不全の原因は完全には解明されていませんが、遺伝的要因が大きく関与していると考えられています。また、妊娠中の子宮内環境が狭い場合や、帝王切開、初産、脚を上にして胎児が位置する逆子などがリスクファクターに挙げられます。

発育性股関節形成不全の検査・治療は?

新生児期や乳幼児期の検査には、股関節の動きを確認する臨床検査や、超音波検査が有用です。より成長した子どもの場合には、X線検査が利用されます。治療法としては、状態に応じてパビリックハーネス、牽引、ギプス固定などの非手術的な方法から、必要に応じて手術的な介入が行われることもあります。治療の成功は早期発見に大きく依存しているため、乳幼児期における定期的な検査が非常に重要です。 赤ちゃんやお子様の歩行に、少しでも違和感を感じたり、股関節に関する問題にご心配がある場合は、迅速な診断と適切な治療が重要です。気になる症状ございましたら、お気軽に大阪市住吉区の月山クリニックへご相談ください。

06-4700-3366