大阪市住吉区の月山クリニックでは、地域の整形外科として皆様の症状・お悩みに誠実に向き合い、本当の意味での“満足していただける医療”のご提供に努めております。
つらい症状でお困りの方の不安解消の一助になればという思いで、こちらのブログを通じてさまざまな病気のことや治療のことを発信して参ります。
今回は“骨粗鬆症”についてお話しいたします。
骨粗鬆症はどんな病気でしょうか?
骨粗鬆症とは、骨がもろくなり、骨折しやすくなる病気のことです。
患者数の割合で言うと圧倒的に女性に多く、特に閉経後の中高年の方に多くみられます。
健康な方の骨は密度が高くて丈夫ですが、年を重ねると共に密度は低下し、中身がスカスカになっていきます。
骨密度(骨量)は20〜40歳代半ば頃までは変わらないものの、多くは50歳頃から低下していき、女性では50歳前後の時期に急激に減少します。
これは、女性ホルモンであるエストロゲンの量が、閉経によって減少することと関係しているのです。
骨の新陳代謝って?
骨は毎日新陳代謝しており、古くなった部分を溶かす「骨吸収」と、新たに骨をつくる「骨形成」とを繰り返しています。
エストロゲンはこの骨吸収を抑える働きをしていますが、閉経によって分泌量が減ることで、骨吸収が骨形成を上回り、バランスが保てなくなって骨粗鬆症を発症するというわけです。
しかし、最近では若年層にも骨粗鬆症になる方がみられるようになってきました。
これは、遺伝的体質、極端なダイエットや喫煙、過度の飲酒、運動不足、日照不足などの生活習慣が原因と考えられています。
予防の観点からも、バランスの良い食事や適度な運動など、生活習慣の改善が大切なポイントとなります。
骨粗鬆症の症状
病気の初期には特に症状がないため、自分では気づかない間に骨折することがあります。
また、腰や背中に痛みが出たり、腰・背中が曲がる、以前に比べて身長が縮んでくるなどの症状が出るので、周りのひとからの指摘で病気だとわかるケースも少なくありません。
病気が進んで重症化すると、くしゃみや咳といった日常的な衝撃で背骨を骨折することもあり、骨折の中でも、太ももの付け根を骨折すると、寝たきりにつながりやすいと言われています。
国民生活基礎調査では、介護が必要となった原因の主なものとして、骨折・転倒があげられています。
さらに、一度骨折をすると再び骨折する危険性が高くなるため、早期の治療が重要となります。
背中が曲がると胸やけなど内臓にも影響し、痛みや骨折は、日常生活に支障が出てしまいます。
「最近どうも痛みがある」「骨粗鬆症が心配」など、気になることがあれば、どうぞお早めに大阪市住吉区の月山クリニックへご相談ください。