大阪市住吉区の月山クリニックでは、地域の整形外科として皆様の症状・お悩みに誠実に向き合い、本当の意味での“満足していただける医療”のご提供に努めております。
つらい症状でお困りの方の不安解消の一助になればという思いで、こちらのブログを通じてさまざまな病気のことや治療のことを発信して参ります。
今回は“膝蓋腱炎、別名ジャンパー膝”についてお話しいたします。
膝蓋腱炎(ジャンパー膝)とは?
「膝蓋腱炎(しつがいけんえん)」とは、膝の皿である膝蓋骨(しつがいこつ)と脛骨(けいこつ)との間にある膝蓋腱が損傷し、膝の前面に痛みが生じる病気のことを言います。
別名を「ジャンパー膝」と言いますが、バレーボールやバスケットボールなどジャンプをするスポーツだけでなく、マラソンやサッカーなどを行う方でも発症します。
膝蓋腱炎(ジャンパー膝)の原因は?
屈伸運動など、膝蓋腱の収縮を頻繁にくり返すことで損傷が蓄積され、炎症が起こります。
膝の痛みを感じても、十分な休息をとって安静にしていれば改善する場合が多いのですが、スポーツ選手など日常的に運動をする方では膝蓋腱の修復が追いつかず、損傷が慢性化すると腱に炎症が起こるため、治療が必要になります。
膝蓋腱炎(ジャンパー膝)の症状は?
膝蓋骨のすぐ下や上部、脛骨と膝蓋腱が付着する部分など、膝の前面に痛みが出ます。
早い段階では運動後に痛みが生じたり、動き出すときに痛みを感じるといった症状から、悪化していくと階段の昇り降りなど日常生活でも痛みが出るようになります。
<膝蓋腱炎の段階>
1.運動後に痛みが生じる
2.運動前後に痛みが生じるが、運動に支障はない
3.運動中にも痛みが生じるため、競技レベルが保てない
4.腱の断裂が生じる
膝蓋腱炎(ジャンパー膝)は日常的にスポーツを行う方に多くみられる疾患ですが、年齢に関わらず、急に運動を始めた方にも生じる場合があります。
膝に痛みが出たり、膝蓋骨の下を押さえると痛みを感じるという場合には安静にして過ごし、症状が続くようであればお早めに整形外科を受診するようにしましょう。