大阪市住吉区の月山クリニックでは、地域の整形外科として皆様の症状・お悩みに誠実に向き合い、本当の意味での“満足していただける医療”のご提供に努めております。 つらい症状でお困りの方の不安解消の一助になればという思いで、こちらのブログを通じてさまざまな病気のことや治療のことを発信して参ります。 今回は“腰椎椎間板ヘルニア”についてお話しいたします。
腰椎椎間板ヘルニアとは？
腰椎とは、脊柱（背骨）を構成している椎骨の中の、腰部にある5つの椎骨のことです。 また、椎間板は髄核（ずいかく）と、髄核を取り囲む線維輪（せんいりん）という組織からできており、背骨をつなぎ衝撃を和らげる、クッションの役割を担っています。 腰椎椎間板ヘルニアとは、腰椎の椎間板が損傷し、内部の髄核の一部が外に飛び出して神経を圧迫するため、腰などに痛みや痺れが出る病気です。
腰椎椎間板ヘルニアの症状は？
腰椎椎間板ヘルニアは、腰に痛みが出るほか、臀部、太ももから膝、足に強い痛みが出る坐骨神経痛を伴う場合があります。 また、腰部の痛みやしびれが重く、長引く場合は、尿や便のコントロールが難しくなることもあります。 なお、腰椎椎間板ヘルニアには、背中を丸めた姿勢や前かがみになったときに神経が圧迫され、痛み、しびれが強く出るという特徴があり、背中を伸ばした状態や寝ているときには痛みがましになります。 また、痛みから逃れようとして背骨が曲がることがあり（疼痛性側弯（とうつうせいそくわん））、動きづらくなることもあります。
腰椎椎間板ヘルニアの原因は？
加齢などによって線維輪の弾力が失われ、亀裂が入ることで髄核の一部が飛び出し、神経を圧迫して痛みが出ます。 中腰や前かがみのまま作業を続け、急に重いものを持ち上げたときなどに発症することが多いです。
腰椎椎間板ヘルニアの検査と治療
症状の詳細を確認し、X線検査（レントゲン）、MRIなどで診断を確定します。 痛みが強い場合は安静にし、コルセットを使用することがあります。 患者様の症状により、消炎鎮痛剤や神経ブロックなどの薬物療法、牽引などの運動療法を行いますが、保存的療法が効果的でない場合は手術が必要となることがあります。 腰や脚の痛みやしびれでお悩みの方は、大阪市住吉区の月山クリニックへご相談ください。