大阪市住吉区の月山クリニックでは、地域の整形外科として皆様の症状・お悩みに誠実に向き合い、本当の意味での“満足していただける医療”のご提供に努めております。
つらい症状でお困りの方の不安解消の一助になればという思いで、こちらのブログを通じてさまざまな病気のことや治療のことを発信して参ります。
今回は“疲労骨折”についてお話しいたします。
疲労骨折について
疲労骨折とは、慢性的なスポーツ障害の1つであり、同じ部位にくり返し負荷がかかることで発生する骨折のことを言います。
通常の骨折は1度の外傷で起こりますが、疲労骨折は小さな力が反復的にかかることで骨にひびが入ったり、ひびが進行して完全に骨折してしまう状態のことを指します。
疲労骨折が起こる原因は?
疲労骨折は、主にランニングやジャンプなど、同じ動作を何度も行うスポーツ選手に多くみられます。
疲労骨折が起こる原因としては、次のようなものが考えられます。
スポーツ選手の原因:筋力がアンバランスである、筋力が不足している、柔軟性が足りない、技術が未熟である など
スポーツを行う環境による原因:オーバートレーニングである、シューズが足に合っていない、練習内容が選手の体力や技術に合っていない、地面が固過ぎるまたは柔らか過ぎる など
疲労骨折しやすい部位は?
疲労骨折は、足の甲の中足骨(ちゅうそくこつ)、すねの外側の腓骨(ひこつ)、すねの内側の脛骨(けいこつ)、肋骨、大腿骨、前腕にある2本の骨のうち小指側にある尺骨(しゃくこつ)で起こりやすいと考えられます。
疲労骨折の処置と予防
疲労骨折が起こった場合、まずは運動を中止して安静にすることが重要です。
発症する原因となった動作を1〜2ヶ月ほど行わなければ、ほとんどのケースで改善がみられるでしょう。
ただし、同じ場所に再度負荷をかけ続けてしまうと、一旦症状がおさまっても再発してしまうおそれがあるため、予防のためにも普段のトレーニング内容を見直したり、オーバートレーニングにならないよう注意することが大切です。
疲労骨折を放置すると症状が進み、治療期間が長くなってしまう場合があります。
運動中や圧迫したときに痛みがある場合は、お早めに大阪市住吉区の月山クリニックへご相談ください。