月山クリニック

【ブログ】レントゲンでわかること

大阪市住吉区の月山クリニックでは、地域の整形外科として皆様の症状・お悩みに誠実に向き合い、本当の意味での“満足していただける医療”のご提供に努めております。 つらい症状でお困りの方の不安解消の一助になればという思いで、こちらのブログを通じてさまざまな病気のことや治療のことを発信して参ります。 今回は“レントゲンでわかること”についてお話しいたします。

レントゲンの由来は?

レントゲン(X線)は、1895年にドイツの物理学者ヴィルヘルム・コンラート・レントゲン博士によって、クルックス管を使用した放電実験中に発見されました。 レントゲン博士は、この光線を「X線」(未知のものを意味する)と命名して発表し、その功績は広く世界に知られることになりました。 不透明な物体の内部構造を可視化できるレントゲン(X線)検査は、医学分野においてたいへん重要な検査の1つとなっており、現代も続く放射線医学の歴史は、このX線の発見から始まることになったのです。

レントゲン検査でわかること

レントゲン検査では、臓器や器官の大きさ、位置、形状などを確認することができます。 消化器及び呼吸器の異常が疑われる場合や、歯科治療において骨の構造変化を確認するためなど、レントゲン検査はさまざまな場面で使用されています。 整形外科においては、骨折や関節炎といった筋や骨格の異常を確認し、慢性疾患や治療中の病気について、治療効果を評価するための検査を行うことがあります。 また、自覚症状のない骨折、骨粗しょう症などの疾病では、正確な診断のためにレントゲン検査が欠かせません。 総じて、検査によって身体の状態を詳細に把握することが、病気の早期発見と治療につながるのです。

レントゲン検査の放射線量について

レントゲン検査における放射線被曝量は、胸部レントゲン撮影で約0.05ミリシーベルト、腰椎撮影で約1.5ミリシーベルト、頭部CT撮影で約0.5~1.5ミリシーベルトとなり、自然界から受ける約2.4ミリシーベルト(年間)に比べて少ないものとなっています。 検査の選択と頻度は医師が患者の状態に基づいて判断し、不要な検査を避けるなど、放射線被曝リスクは最小限に抑えられていますので、安心して受診し検査を受けるようにしてください。